新潟市周辺の仲良しな農家18軒で、「協同組合人田畑(ひとたはた)」が立ち上がりました。
いろいろ考える事があり、気持ちを書き残そうと思い長文を書きます。
思えば13年ほど前に北区の宮尾さんと知り合い、木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を知り、農家になる夢を抱いたのが24歳ころ。
会社を退職して就農したのが5年前。
沢山の方にお世話になり、大変感謝しています。
美味しい食べ物をお客様に食べてもらいながら、生き物達と共生した農業を営みたいと思い、少しずつ実践してきました。
自分たちはいつかは必ず死ぬので、子供たちや孫たち(が生まれるかは分かりませんが)、後世にも自然豊かな暮らしを残したいと思っています。
欲望を満たそうと躍起になっても、人間の欲は計り知れないと思うので、ほどほどの便利さで満足して家族仲良く暮らすことで幸せを感じて死にたいなと思っています。
それと同時に、自分の目標を立てて達成する喜びも味わいたいと思い、日々こつこつと努力をしていこうと思っています。(最近は長男にかこつけて釣りに目覚めてしまいましたが笑)
そんなふうに思う今日この頃ですが、新たに立ち上がったこの「協同組合人田畑」で何を目指すのか?何を行うのか?
1、多様な生態環境を学び、復活させる。
2、愛情豊かで栄養豊かな、健康でおいしい食べ物を作る。
3、田畑を人の輝くハレ舞台にする。
この3つを理念(ミッション)として活動します。
具体的な活動は、
①個性的で素敵な農家が育てた農作物を出来る限り生産者と近い距離で販売して、お客様に喜んでもらう事。
②個性的で素敵な農家が営む農業に触れる事ができ、人柄まで感じられるようなコミュニティを作る事(体験会や食事会、趣味の集まりなどを、生産者と消費者分け隔てなく交流できる)
活動内容は、船久保のイメージなので違っていたらごめんなさい笑
イメージとしては「生協」さんに近い感じかもしれません。
ただ、この活動を営む(スタッフ、事務もろもろ)は無農薬栽培に取り組む新規就農者や、ベテラン有機栽培農家です。
そして、かなり小規模の経営体です。
そのメンバーが自分たちの得意な事を受け持って、自分たちで実行しています。(ECサイト作成、商品デザイン、集荷配達、運営会議、イベント企画運営、自分たちでやっています)
本来農家は農作業の技術アップで農業収入を増やす方が王道で、流通小売りはプロに任せる方が得策です。
何から何まで農家が自分でやる、これは一見非効率ですが、目標に向かって仲間たちで力を合わせるという事の、楽しさや喜びの大きさを感じています。
物質に囲まれた豊な暮らしも大切ですが、心も豊かな暮らしを体現したい思います。
もちろん、将来的にはお手伝いいただける方から大いに力を貸していただきたいです。
一軒の農家では出来ないことも、心通わす農家で集まり、食べてくださるお客様も一緒になれば出来る。
小さな農家ばかりで発展途上、それどころか山の登りはじめに立っただけかもしれませんが、学びながら進歩していきます。どうか応援いただけたら幸いです。
協同組合人田畑 代表理事 船久保栄彦